
仕事内容を教えてください。
JR東海の駅窓口や券売機で発売した切符の売り上げ情報や、TOICA等のICカードの乗車実績の情報を集約し、顧客への情報提供や他の鉄道会社に対する清算データの作成などを行うシステムの保守を担当しています。鉄道駅バリアフリー制度の導入や精神障がい者割引制度の導入など、JR東海の新規営業施策が行われるときにはシステムへの影響調査や機能改修作業を行うため、顧客と協力会社の間に入って改修内容の仕様調整を行ったり作業の進捗管理を行ったりしています。
入社してから思い出に残っている仕事のエピソードを教えてください。
入社3年目のときに、JR東海の社内システムの開発を担当したときのことが思い出に残っています。開発期間中、新システムの仕様を決めるために、顧客向けの資料を作成し説明する取り組みを行っていました。最初は資料が上手くつくれずに顧客に正しく伝えられないこともありましたが、先輩社員が作った資料を参考にすることや、上司に添削いただくうちに顧客に伝わりやすい資料作成ができるようになり、顧客と円滑なコミュニケーションができるようになりました。現在は違うシステムを担当していますが、このときに身に付いたノウハウは今でも役に立っています。
キャリアを重ねても成長できる環境であると感じる部分を教えてください。
社内研修や社外研修が豊富に用意されており、年に1回以上は研修に参加する機会があります。研修の中にはクラウドやAIなどの最新技術に関するカリキュラムもあり、普段の業務だけでは経験できないことも学ぶことができます。また、情報処理技術者試験や簿記などの各種資格試験の取得を会社が奨励しており、合格すると一時金が支給される資格もあるため、積極的に受験をしている人が多いです。若手社員でも難易度の高い資格を持つ人も多くいるため、後輩社員に負けないように私も勉強を進めています。


自分の仕事が社会に影響を与えていると感じることを教えてください。
私の担当しているシステムではJR東海で取り扱ったほぼ全ての乗車券類の発売情報を顧客に提供しており、例えば「○○駅の券売機の発売枚数が少ないから1台減らそう」など、JR東海の営業施策の検討材料として私たちが提供している情報が使用されることがあります。他にも「JR東海の駅でJR西日本区間の切符を〇円発売した」といった、他の鉄道会社との清算情報も扱っており、万が一金額が誤っているとJTISだけではなくJR東海の信用問題にもつながってしまいます。そのため、一つ一つの業務を確実に行うように心がけています。
これからの目標を教えてください。
システムエンジニアというと「IT技術の知識が豊富な人」をイメージするかもしれませんが、それに加えて「顧客の業務内容を熟知している」ことも重要であると考えています。システムを作成するのは私たちですが、システムを使用するのは顧客であり、顧客の業務内容を知らないと意図しないシステムができてしまう恐れがあるからです。こうしたことが起こらないように「IT技術の知識」と「顧客業務の知識」の両方を持ち、同僚や顧客から信頼して仕事を任せていただけるような人になれるよう、日々の業務に取り組んでいます。